- 一般的な寛永通宝の買取相場は1枚数十円~数百円
- 希少な種類には数万円~30万円以上の参考価格が付く
- 裏面・字形・母銭らしさを見ると高額品の候補を絞れる
- 売るときは磨かずに、気になる銭を分けて査定へ
実家の片付けで寛永通宝が出てきて、「これは1枚いくらで売れるのか」「江戸時代のお金なら高いのか」「たくさんあるけれど、どう売ればよいのか」と迷っていませんか。
結論から言うと、多くの寛永通宝は1枚数十円~数百円ですが、希少な種類には数万円~30万円以上の参考買取価格が付きます。 同じ寛永通宝でも、値段を分けるのは種類と状態です。
この記事では、古銭の買取を行うにしきのが、1枚の相場、高い順の種類別買取相場、高額品の候補を見分けるポイント、売る前の扱い方を順に紹介します。
名前や年代が分からない銭も、サビがある銭も、そのままの状態でにしきのの無料査定に出せます。まずはLINE査定で手元の寛永通宝の写真を送り、相談してみてください。
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寛永通宝の買取価格はいくら?
一般的な寛永通宝の買取相場は1枚数十円~数百円で、希少な種類になると数万円~数十万円まで上がります。 江戸時代のお金でも、古さだけで高値が付くわけではありません。
寛永通宝は1636年から江戸時代を通じて、各地で大量に作られました。そのため値段を分けるのは年代よりも、作られた場所や時期による書体の違い(種類)、母銭かどうかと状態です。
まずは、寛永通宝に関する語句を理解しておきましょう。
通用銭(子銭):実際の買い物に使われた銭
母銭:子銭を作る型の元になった銭
古寛永:1636~1659年ごろに作られた初期の寛永通宝
二水永:古寛永のひとつで、「永」の字が「二」と「水」を合わせたような形をしている
寛永通宝の買取相場の目安は以下のとおりです。
| 寛永通宝の種類 | 1枚の買取相場(目安) |
|---|---|
| 一般的な寛永通宝(流通量の多い通用銭) | 数十円~数百円 |
| 古寛永の一般的な銭(芝銭・浅草銭など) | 数十円~1,000円程度 |
| 二水永 | 1,000円~5万円程度 |
| 希少な種類 | 数万円~数十万円 |
家にある寛永通宝の多くは、一般的な寛永通宝です。母銭の値段は種類ごとに大きく違うため、次の章の一覧で子銭と分けて紹介します。
ただ、数十枚、数百枚とまとまっている場合は高く売れる種類が混ざっていることもあるので、この先の一覧と見分け方で確かめてみてください。
寛永通宝の価値を高い順を紹介

高く売れる寛永通宝の筆頭は日光御用銭で、子銭が30万円~、続いて島屋文が20万円~、島屋直宝が8万円~です。 高額な種類ほど、「通」「寛」の字形や裏面にはっきりした目印があります。
下の表は、状態が非常に良い1枚の参考買取価格を、子銭の高い順に並べたものです。状態が良い場合を想定しており、摩耗や傷があれば下がるため注意しましょう。
| 種類 | 子銭1枚 | 母銭1枚 | 見分けの手がかり |
|---|---|---|---|
| 日光御用銭 | 300,000円~ | 200,000円~ | 佐渡で作られた銭に似た書体(判別は査定で) |
| 島屋文(背文) | 200,000円~ | - | 「通」の頭が「ユ」形、裏に「文」 |
| 島屋直宝 | 80,000円~ | - | 彫りが浅く「寶」右下の点が膨らむ |
| 文政離用通面背刔輪 | 50,000円~ | - | 「通」のしんにょうと右側が離れる |
| 幻足寛 | 50,000円~ | - | 「寛」の右下の画が消えかける |
| 天狗寛永通用銭 | 10,000円~ | - | 「通」の上部の先端が上を向く |
| 長尾寛 | 5,000円~ | - | 「寛」の右下の跳ねが長い |
| 島屋無背 | 5,000円~ | - | 島屋の書体で裏に「文」がない |
| 江刺銭 | 3,000円~ | 8,000円~ | 一般的な銭に似ており、判別は査定で |
| 下田極印 | 2,000円~ | - | 表に「下」とカタカナの「タ」の刻印 |
| 文政小字 | 2,000円~ | 10,000円~ | 文字が小さく詰まり、赤みのある銅色 |
| 盛岡仰宝 米字極印 | 1,000円~ | 15,000円~ | 表に6つのくぼみ(米字の刻印) |
| 水戸仰宝 | 1,000円~ | 10,000円~ | 黄色みのある銅色、「寶」の字が左上に寄る |
| 和歌山虎ノ尾寛 | 500円~ | 40,000円~ | 「寛」の右下の跳ねが虎の尾のようにうねる |
上記のとおり、母銭かどうかで値段は大きく変わり、和歌山虎ノ尾寛は子銭500円~に対して母銭は40,000円~です。(※ただし日光御用銭のように、子銭のほうが高い種類もあります。)
島屋文(背文)と島屋無背は同じ島屋の書体ですが、裏に「文」の字があるかどうかで20万円~と5,000円~に分かれます。 手元の銭がどれに近いか、次の見分け方で確かめてみましょう。
価値の高い寛永通宝の見分け方3選
高額品の候補かどうかは、裏面、表面の字形、銭全体の仕上がりの順に見ると絞り込めます。 細かな書体の違いは慣れた人でも迷うため、最終的な種類の判定は査定で確かめてもらいましょう。
それぞれ詳しく解説します。
裏面の「文」の字や波の数を確認する

まずは裏返して、文字や模様があるかを見てください。裏に「文」の字がある銭は文銭と呼ばれ、多くは一般的な価格帯ですが、なかには20万円~の島屋文が含まれます。
裏に波模様があるのは、1768年から作られた真鍮製の四文銭です。波の数は最初の年が21本、翌年からは11本です。
21本の波は最初の1年しか作られなかったため数が少なく、波の数は四文銭の価値を見るうえで大事な手がかりになります。 「文」の字や波の本数を確かめたら、表の字形もあわせて見ていきましょう。
「通」と「寛」の字の形を比べる
高額な種類の多くは、「通」と「寛」の一部に目印が出ます。寛永通宝は作られた場所や時期ごとに書体が少しずつ違い、その差が種類名と値段を分けるためです。
「通」は右上の頭の形を見ます。一般的な銭では「マ」に近い形ですが、「ユ」に近ければ20万円~の島屋文の候補なので、ほかと分けておきましょう。
「寛」は、下にある「見」の右下にのびる最後の画に注目してください。跳ねが長く伸びていれば長尾寛、虎の尾のようにうねっていれば和歌山虎ノ尾寛、消えかけていれば幻足寛が考えられます。
摩耗で字が読みにくいときは、こすらずに光の当たる角度を変えて見比べてください。
母銭らしい大きさや文字の鋭さを確かめる
同じ種類のほかの銭より一回り大きく、文字や縁が深く鋭く仕上がっている銭は、母銭の候補です。 母銭は子銭を作る型の元になるため、丁寧に仕上げられ、作られた数もわずかでした。
値段の差も大きく、盛岡仰宝 米字極印は子銭1,000円~に対して母銭は15,000円~です。母銭の実物は、日本銀行貨幣博物館の所蔵資料で写真を見比べられます。
手元の銭を何枚か並べ、大きさや文字の深さに違いを感じる1枚があれば、ほかと分けておくとよいでしょう。
価値が高い寛永通宝を高く売るコツ3つ

高く売るコツは、今の状態を保ったまま、種類を確かめやすい状態で査定に出すことです。 売る前に意識したい3つの準備を紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
洗剤や研磨剤で磨かずに出す
寛永通宝は洗ったり磨いたりせず、見つけたときの状態で査定に出してください。古銭は作られた当時のままの表面かどうかが価値を大きく左右するので、磨いて色や文字の輪郭が変わると大きく減額されます。
にしきのでも、古銭の研磨や洗浄は大きな減額につながると案内しています。気になる汚れは落とさず、そのまま袋や箱に入れて保管しておきましょう。
気になる銭は分けて保管する
見分け方で気になった銭は、ほかの銭と分けて保管しておきましょう。大量の銭と一緒にしておくと、こすれて傷が付きやすく、査定のときにどれが気になる銭か伝えにくくなります。
分けるときは、次の3点を意識してください。
- 小さな袋やケースに1枚ずつ入れる
- 表と裏を写真に撮っておく
- 素手で強くこすらず、縁を持って扱う
分けておいた銭は、査定のときに「この1枚を詳しく見てほしい」と伝えると、見落としなく確認してもらえます。
残りの銭も自分で選別せずに査定に出す
普通に見える残りの銭も、自分で選別したり処分したりせず、まとめて査定に出しましょう。字形の細かな違いや母銭は慣れていないと見落としやすく、安い銭だと思って手放した中に高く売れる1枚が混ざっていることもあるためです。
一般的な銭は重さでまとめて買い取る店もありますが、その前に全体を見てもらえば、希少な種類の見落としを防げるでしょう。
にしきのは数量や状態を問わず査定し、名前や年代が分からない古銭も鑑定士が現物を見て判別します。査定は次の4つの方法から選べます。
- 店頭買取:お店に持ち込んで見てもらう
- 出張買取:自宅に来てもらい、見てもらう
- 宅配買取:銭を送って査定してもらう
- LINE査定:まず写真を送って相談する
LINE査定では、分けておいた銭の表と裏に加えて、残りの銭の全体が分かる写真を送ると相談がスムーズです。どの方法も査定料やキャンセル料などの手数料はかからないので、手元の寛永通宝がどの価格帯にあたるか、気軽に確かめてみてください。
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寛永通宝の価値に関するよくある質問
裏面の文字、年代、状態について、査定の前によく聞かれる疑問に答えます。
- 裏面に「文」があれば高く売れる?
-
裏に「文」がある文銭の多くは、1枚数十円~数百円の一般的な価格帯です。高く売れるのは、島屋文のように表の「通」の字形にも特徴がある種類に限られます。
裏に「文」の字を見つけたら、表の「通」の右上が「ユ」に近い形かどうかもあわせて確かめてみてください。
- 古い寛永通宝ほど高く売れる?
-
値段を決めるのは、年代よりも種類と状態です。最初期の1636~1659年ごろに作られた古寛永でも、一般的な芝銭や浅草銭は1枚数十円~1,000円程度にとどまります。
一方、同じ古寛永でも二水永は、買取相場が1,000円~5万円程度です。古さよりも、書体の特徴と状態の良さに目を向けると、手元の銭の価値をつかみやすくなります。
- サビや汚れがあっても査定できる?
-
はい、にしきのではサビや汚れ、変色がある古銭も査定できます。 長く保管された寛永通宝には黒ずみやサビが付いていることも多いですが、その状態のまま持ち込んでかまいません。
査定できる状態の例は次のとおりです。
- 汚れ・シミ・カビがある
- 傷や割れがある
- 変色・くすみ・サビがある
汚れを落とそうと洗うと、表面が変わって減額の原因になります。サビが気になる場合も手を加えず、見つけたままの状態で相談してください。
寛永通宝の価値を確かめてから売却しよう
本記事では、寛永通宝の1枚の買取相場と、高く売れる種類の見分け方を紹介しました。ポイントは次のとおりです。
- 一般的な寛永通宝は1枚数十円~数百円、希少な種類は数万円~30万円以上
- 裏面の「文」や波、「通」「寛」の字形、母銭らしさで候補を絞る
- 洗ったり磨いたりせず、気になる銭は分けて保管する
手元の寛永通宝の多くは数十円~数百円ですが、まとまった枚数の中に高く売れる1枚が混ざっていることもあります。 種類が分からなくても、見つけたままの状態でにしきのに相談できます。
まずはLINE査定で気になる銭の表と裏、残りの銭の全体写真を送り、枚数が多ければ店頭や出張で全体を見てもらうのがおすすめです。

