金相場予想は10年後どうなる?価格の見通しと売るか待つかの判断基準

この記事のポイント
  • 金相場は、短期的な下落を挟みながらも、10年後に向けて上昇基調が続く可能性がある
  • 10年後の金価格を「1グラム○円」と正確に予測することはできない
  • 金価格は、中央銀行の購入、世界情勢、金利、為替、供給量などに左右される
  • 今売るか待つかは、現在の査定額・現金が必要な時期・値下がりへの許容度で判断する
  • 将来の価格は確定できないため、まず査定で手元の金製品の現在価値を確認することが大切

「金は今売るべきか、それとも10年待ったほうがよいのか」「このまま上がり続けるのか」と、売却のタイミングに迷っている方も多いのではないでしょうか。

結論として、金価格は10年後に向けて上昇する可能性がありますが、金利や世界情勢、為替相場などの影響を受けるため、「1グラムいくらになる」と断定することはできません。

本記事では、これまでの金相場の推移や専門機関の見通し、今後の上昇要因を確認したうえで、今売るか10年後まで保有するかを判断する基準について説明します。

まずは以下のLINEから金の査定を行ってみましょう。将来の金価格は確定できませんが、手元にある金製品の現在価値は確認できます。まずは概算査定額を把握し、今売るか保有を続けるか検討してみるのがおすすめです。

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目次

金相場はこれまでどのように推移した?

金価格は1980年代以降、長い低迷期と上昇期を経験してきました。各時期に金がどう推移したのかを確認してみましょう。

直近だけを切り取ると上昇が続いているように見えるものの、過去には高値から大きく下がった時期もあります。

1980年代の高値後に続いた下落・低迷

金のドル建て価格は、インフレや国際情勢への不安を背景に1980年ごろ高値を付けました。その後は米国の実質金利上昇やドル高などを背景に、長期の下落・低迷局面へ移ります。

World Gold Councilの長期分析では、実質金利とドルの動きが過去の弱気相場の原因と分析されています。

金には利息が付かないため、金利が上がると債券などとの比較で選ばれにくくなる傾向があり、1980年代は金利の上昇やドル高を原因に金の価格が低迷した時代となりました。

金融不安と金融緩和を背景とした2000年代の再上昇

2000年代には、景気や金融システムへの不安を背景に金が再び買われるようになります。2008年の世界金融危機後には金融緩和が進み、利息を生まない金を保有する際の相対的な負担も縮小しました。

ただし、この時期も価格は一方向に上がったわけではありません。金融政策や投資需要の変化によって、上昇と調整を繰り返した時期です。

金価格の長期データでも確認できます。

上記のグラフのように2000年代は金融不安や金融緩和の影響を受けて金相場が上下動しやすい時期だったと言えます。

世界情勢の不安定化と需要増が重なった2020年代の急騰

2020年代は、パンデミック、インフレ、地政学リスクに加え、投資家や中央銀行の需要が金を支えました。国内価格には円相場の動きも影響します。

田中貴金属の年次データによる参考小売価格の年平均は、2016年の1グラム4,396円から2025年の17,302円へ、約3.94倍になりました。

対象年参考小売価格の年平均(税抜・円/グラム)
2016年4,396円
2017年4,576円
2018年4,543円
2019年4,918円
2020年6,122円
2021年6,402円
2022年7,649円
2023年8,834円
2024年11,718円
2025年17,302円

これは過去の実績であり、10年後にも同じ倍率になるという予測ではありません。上の表の数値は小売価格であり、金製品の買取価格や個別の査定額とは別のものです。

10年後の金価格はいくらになると予想される?

金価格は、一時的な下落を挟みながらも、10年後に向けて上昇する可能性があります。各国の中央銀行による金の購入や、世界情勢への不安による需要の増加が、金価格を支えると考えられるためです。

世界銀行は、2026~2027年の金価格について次のように予測しています。

対象年金価格の予測前年比
2026年1トロイオンス(※)4,700ドル約37%上昇
2027年前年より低い水準約9%下落
(※)トロイオンスとは、貴金属の重さを表す国際的な単位で、1トロイオンスは31.1034768gです。

この予測からも、金価格は上がり続けるのではなく、途中で値下がりする可能性があると分かります。また、予測の対象は2026~2027年であり、10年後の価格を示すものではありません。

10年後の金価格を考えるときは、次の要因を確認しましょう。

金価格を考える時のポイント
  • 各国の中央銀行による金の購入量
  • 投資家による金の需要
  • 金利やドル相場の動き
  • 戦争や金融不安などの世界情勢
  • 国内金価格に影響するドル円相場

特に日本の金価格は、海外の金価格だけで決まりません。円安になると国内価格は上がりやすく、円高になると下がる可能性があります。

そのため、「10年後には1グラム○円になる」と断定することはできません。過去10年間と同じように値上がりすると考えず、価格の上昇要因と下落リスクの両方を確認することが大切です。

専門機関は今後10年の金価格をどう予想している?

専門機関から公表されている予測の多くは、2026~2027年を対象としています。

以下の数値は10年後の予測ではなく、10年後を考えるための足元の材料として読んでください。

それぞれ詳しく解説します

World Gold Councilが示す金価格の見通し

World Gold Councilは、2026年後半の金価格について、上昇と下落の両方が考えられると示しています。金価格は、景気や金利、ドルの価値、世界情勢などによって変わるためです。

2026年6月26日までの週の平均価格を基準に、次のような動きを想定しています。

  • 景気などが予想どおりの場合:約5%の範囲で上下
  • 金が買われやすくなる場合:5~20%上昇
  • 金が売られやすくなる場合:5~15%下落

ただし、これらの数字は価格を言い当てる予測ではなく、条件ごとの仮想例です。金価格が動く可能性を知る材料にはなりますが、10年後の予想価格としては使えません。

世界銀行が示す金価格の見通し

世界銀行は、2026年に金価格が大きく上昇し、2027年には一時的に下落すると予測しています。安全な資産として金を買う人や、各国の中央銀行による購入が増えると考えているためです。

世界銀行が示した予測は、次のとおりです。

  • 2026年:年平均で1トロイオンス4,700ドル、前年比約37%上昇
  • 2027年:前年より約9%下落
  • 1トロイオンス:金の取引で使われる単位で約31.1グラム

2027年に下落すると考えられているのは、金価格の上昇によって宝飾品の需要が減ったり、金利の上昇で金が選ばれにくくなったりする可能性があるためです。

この予測は2027年までが対象であり、10年後の金価格にそのまま当てはめることはできません。

金融機関が示す中長期の金価格予想

J.P. Morgan Global Researchは、2027年にかけて金価格が上昇すると予測しています。国のお金や財政への不安、各国の中央銀行による金の購入が、価格を支えると考えているためです。

ドル建て金価格の平均は、次の水準になると予想されています。

  • 2026年第4四半期:1トロイオンス6,000ドル
  • 2027年第4四半期:1トロイオンス6,300ドル

ただし、戦争などの世界情勢や、米国の金融政策が変われば、予測から外れる可能性があります。

この数字は各四半期の平均価格を示したものであり、特定の日の売買価格や10年後の価格を予測したものではありません。

金相場が10年後も上昇すると考えられるのはなぜ?

金相場は、一時的に下がることがあっても、10年後に向けて上昇する可能性があります。金を買いたい人が増える一方で、短期間に採掘できる量には限りがあるためです。

金価格を支える主な要因には、次の4つがあります。

ただし、これらの要因があるからといって、金価格が必ず上がるわけではありません。金利や為替、世界情勢の変化によって、一時的に値下がりする可能性もあります。

各国の中央銀行が金の購入を続けているから

各国の中央銀行による金の購入が続けば、金価格は上がりやすくなります。

中央銀行は、一度に多くの金を購入する大きな買い手だからです。米ドルや国債だけに資産が集中するのを避け、戦争や金融危機などに備える目的で金を保有しています。

World Gold Councilが公表した購入量は、次のとおりです。

対象年中央銀行による金購入量
2010~2021年の年平均473.0トン
2024年1,092.4トン
2025年863.3トン

2025年の購入量は2024年より21%減りましたが、2010~2021年の年平均と比べると約1.8倍です。

中央銀行による購入が高い水準で続いていることは、10年後の金価格を支える理由の一つになります。

世界情勢への不安で、安全な資産として金が選ばれているから

戦争や金融不安が続くと、安全な資産として金を買う人が増え、価格が上がりやすくなります。

金は特定の国や企業が発行している資産ではありません。世界中で価値が認められているため、株式や通貨の値下がりが心配される場面で選ばれるからです。

金が買われるまでの流れは、次のとおりです。

戦争や金融不安が起こる
          ↓
株式や通貨の値下がりを心配する人が増える
          ↓
資産を守る目的で金を買う
          ↓
金の需要が増えて価格が上がりやすくなる

一方、世界情勢が落ち着けば、安全な資産を求める動きが弱まり、金価格が下がる可能性もあります。

世界情勢への不安が長く続けば、金を買う人も増えやすくなり、金価格を支える力になるでしょう。

インフレや円安が国内の金価格を押し上げているから

インフレや円安が進むと、日本国内の金価格は上がりやすくなります。

インフレが進むと、物の値段が上がり、お金で買える量が少なくなります。現金の価値が下がることを心配した人が金を購入すると、金の需要が増えるためです。

また、海外の金は主に米ドルで取引されています。日本の金価格は、海外相場に加えてドル円相場にも左右されます。

海外の金価格ドル円相場国内金価格への影響
上昇円安大きく上がりやすい
上昇円高上昇幅が小さくなる場合がある
下落円安円安が下落分を補う場合がある
下落円高下がりやすい

たとえば、海外の金価格が変わらなくても、円安が進めば円に換算した金価格は高くなります。

今後もインフレや円安が続けば、国内の金価格を押し上げる要因になるでしょう。

金の採掘量を短期間で増やすことが難しいから

金を買いたい人が増えても採掘量をすぐに増やせないため、金価格は上がりやすくなります。

新しい鉱山で金を生産するには、埋蔵量の調査や開発許可の取得、道路・鉱山・処理設備の建設が必要です。多くの時間と費用がかかるため、需要が増えても供給はすぐに追いつかないからです。

World Gold Councilによると、2025年の鉱山生産量は3,671.6トンでした。前年からの増加率は約1%にとどまっています。

【採掘量と金価格の関係性】

金を買いたい人が増える
          ↓
鉱山の生産量はすぐに増やせない
          ↓
需要に対して供給が不足しやすくなる
          ↓
金価格が上がりやすくなる

ただし、金の供給には、使わなくなった金製品などを再利用する「リサイクル金」も含まれます。

鉱山からの供給が増えにくい状態で需要が伸びれば、10年後の金価格を押し上げる可能性があります。

金は今売るべき?10年後まで待つべき?

金を今売るか、10年後まで保有するかは、将来の相場だけでは決められません。保有中には金相場の下落や円高によって、国内価格が下がる可能性もあります。

次の3点を基準に考えましょう。

判断基準考え方
現在の査定額希望額に達しているなら、現在の価格で売却する選択肢がある
現金が必要な時期近いうちに使う予定があるなら、10年後の予想より現在価値を重視する
値下がりへの許容度一時的に下落しても保有を続けられるなら、長期保有も選択肢になる

査定額が希望額に達していれば、さらに上がることを待たず、現在の価格で売却を検討できます。住宅購入や生活費などで近いうちに現金が必要な場合も、必要な時期から逆算しましょう。

すぐに現金化する必要がなく、値下がりにも耐えられるなら、長期保有も選択肢になるでしょう。将来の価格は確定できませんが、手元の金製品の現在価値は査定で確認できます。

にしきのの無料LINE査定なら、写真を送るだけで概算査定額を相談できます。現在の価値が分かれば、今売る場合と10年後まで保有する場合を比べやすくなるでしょう。

売却を決めていない方も、まずは現在の概算査定額を確認してみてください。

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金相場の10年後についてよくある質問

金相場の将来を考える際は、値上がりの可能性だけでなく、下落する場面や保有中の注意点も確認する必要があります。

ここでは、金の購入や売却を検討している方からよく寄せられる質問に、分かりやすく回答します。

金価格が急騰した後に反落する可能性はありますか?

金価格が短期間で大きく上昇した後は、反落する可能性があります。

値上がりによって利益が出た投資家が、利益を確定するために金を売ることがあるからです。売る人が増えると、金価格は一時的に下がりやすくなります。

ただし、短期的に下落しただけでは、長期的な上昇が終わったとは判断できません。

売却を考えるときは、価格が下がった理由と、いつまでに現金が必要なのかを合わせて確認しましょう。

今から金を購入する場合は、どのように考えればよいですか?

今から金を購入する場合は、10年後の値上がりだけを期待して、一度に多く購入しないことが大切です。

金価格は上昇する可能性がある一方で、購入後に値下がりする場合もあります。まずは、購入する目的や保有する期間、どの程度の値下がりまで受け入れられるかを決めましょう。

また、現物の金を購入するときは、購入価格と売却価格に差があります。手数料や保管費用がかかる商品もあるため、購入前の確認が必要です。

無理のない金額で購入し、価格の変化を見ながら保有を続けられるか考えましょう。

金価格が下落しやすいのはどのようなときですか?

金価格は、金利の上昇やドル高、世界情勢の安定などが重なったときに下落しやすくなります。

金には預金や債券のような利息が付きません。そのため、物価の影響を差し引いた実質金利が上がると、利息を得られる資産が選ばれやすくなり、金の需要が減る場合があります。

また、金は主に米ドルで取引されているため、ドル高もドル建て金価格を押し下げる要因です。

日本では、海外の金価格が変わらなくても、円高が進むと円換算した国内金価格が下がる可能性があります。

金を20年間保有する場合は、何に注意すればよいですか?

金を20年間保有する場合は、価格変動だけでなく、保管方法や費用、売却する時期も考えておく必要があります。

20年の間には、金利や為替、金の需要、売却時の制度などが変わる可能性があります。途中で生活費や住宅購入費などの現金が必要になることもあるでしょう。

現物の金は、紛失や盗難を防ぐための保管も必要です。保管サービスを利用する場合は、長期間の費用も確認してください。

購入したまま放置せず、保有を続ける目的と現在の価値を定期的に見直すことが大切です。

金相場の10年後を予想するときは現在の価値も確認しよう

金相場は、一時的な下落を挟みながらも、10年後に向けて上昇する可能性があります。中央銀行による購入や世界情勢への不安、インフレ、円安、採掘量の制約などが金価格を支えるためです。

ただし、専門機関の予測は主に2026~2027年を対象としており、10年後の価格を示すものではありません。金利や為替、世界情勢が変われば、「1グラム○円になる」という予想も大きく外れる可能性があります。

今売るか10年後まで待つか迷ったときは、将来の値上がりだけで判断しないことが大切です。現在の査定額、お金が必要になる時期、一時的な値下がりに耐えられるかを考え、自分に合った売却時期を決めましょう。

金相場は今後も上昇する可能性がありますが、10年後の価格は断定できません。売るか待つか判断するためにも、まずは現在の価値を把握しましょう。

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※査定・ご相談は無料です。その場で売らなくても問題ありません。

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